日本書紀・その他の『ふる,いち』関連研究ノート

岩波文庫『日本書紀』(一)〜(五)坂本太郎、家永三郎、井上光貞、大野晋 校注より
よみかた


内容
岩波文庫
原文
よみ
原文
14
いにしへ

【蓋古之俗乎(けだし いにしへの ひとこと か)】【古人有云(いにしへの ひと いへること あり)】318413
雄略紀
25
まち
 京(みやこ)を坊(まち)に分け、坊毎に長(をさ)一人を置き、四坊に一人の令(うながし)を置いた。4256506
孝徳紀
25
ところ
 田の管理単位。【凡(おおよそ)田は長さ三十歩(みそあし)広さ十二歩(とを あまり ふたあし)をもって段(きだ)とせよ。十段(ときだ)をもって町(ところ)とせよ】4258506
孝徳紀
25
むかし
 【猶如古代(なほ むかしの ごとくにして)】4274511
孝徳紀
古代
25
えちのはだのみやつこ
 朴市は地名。近江国。今の愛知郡(えちぐん)。 一方の朴井も地名。奈良県か大阪府の『榎井』とされる。

『ゐ』は鎌倉期までは『うぃ』と発音した。

『い』(市など)と『ゐ』(井など)とは全く異なる発音だった。
4252504
孝徳紀
朴市秦造
25
えゐのむらじしひのみ
 4252504
天武紀
朴井連椎子


左から、『巻』は日本書紀の巻、『紀』は天皇紀。『備考』に「割注」とあるものは原文中の小文字割り注であることを表す。
右の『岩波文庫』『巻』は(一)〜(五)の別、『よみ』は読み下し文が、『原文』は原文が記載されたページ。
ページ割りは(一)2001/2/26第11刷、(二)2001/1/15第8刷、(三)2000/11/15第8刷、(四)2001/9/5第8刷、(五)2001/11/15第8刷による。