参考2
井上太郎 『モーツァルト・ガイドブック』 ちくま新書025, 筑摩書房 1995
以下、一部引用
( p-184~ ) 1979年4月に初演されたハ長調の【戴冠式ミサ】(K.317)は、ザルツブルク時代の最後の1780年3月に完成されたハ長調のミサ曲(K.337)とともに、この分野の傑作である。この二曲が1791年、プラハで挙行されたレーオポルト二世の戴冠式の時に使われたのが名称の由来だが、その第一ミサ曲はK.317ではなくK.337であった。それ故にこちらの方こそ【戴冠式ミサ】と名付けられるべきものだったのである。