第23話 Proms Last Night in the Park に参加
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デビットカードの薦めの部=このページ。他に、 音楽の部、 地理・地形の部ほか
クレジットカードは私も使い始めて30年以上になり、海外旅行に重宝しているが、最近はデビットカードが便利で流行りになっているので紹介する。機能はほとんど変わりないが、海外のATMでのキャッシングではクレジットカードよりもデビットカードの方が有利と考えて、旅行の3ヶ月前に作った。
credit は財務では「貸方勘定」を意味し、また掛け売り、信用貸し、の意味がある。これに対し、
debit は財務では「借方勘定」、また借金の意味がある。
しかし実際の理解では、クレジットカードは買物をしたとき代金はクレジット会社に払ってもらい、1〜2ヶ月後に引き落としされる、【事後決済】・・・買い物のとき口座にお金はなくても良く、決済のときに入れておけばよい。 のに対し、デビットカードは買物の時点でクレジット会社の決裁システムを使って自分自身の口座から即時にお金か引き落とされる、【即時決済】 の違いだ。
両者の特徴と得失を、私の認識と推測で勝手に表にまとめると、 (違っていても責任とれません!!)
買物のとき
比較項目 | クレジットカード | デビットカード |
現金の要否 | 買物のとき不要 | 左に同じ |
決済システム利用料 | 店がクレジット会社に払う | 左に同じ |
金利負担 | 店がクレジット会社に払う | 即時引き落としなので不要 |
店にとっては、金利負担が免除される点で、デビットカードの方がありがたいことと想像。
海外ATMでのキャッシングのとき
比較項目 | クレジットカード | デビットカード |
その時の出資者 | クレジット会社 | 自分 |
決済システム利用料 | 自分がクレジット会社に払う | 左に同じ |
金利負担 | 自分がクレジット会社に払う | 即時引き落としなので不要 |
口座にお金があればだが、金利負担がない点でデビットカードが有利。
ただし、銀行によっては10万円程度で1ヶ月間ほどなら貸し越しあり、もあるらしい。
クレジットカードでキャッシングしたら帰国後速やかに繰上げ返済手続きをした方が良い。
なお、こんな違いもある。
比較項目 | クレジットカード | デビットカード |
新規加入時信用調査 | あり。(年収調査等) | ない銀行が多い |
信用力 | 高い。(予約時の支払保証に良い) | ?(口座残高がすべて) |
なぜ今回の旅行で外国でのキャッシングを考えたかというと、英ポンドの売り買いのレートの悪さがある。
外貨を得意とする某メガバンクでは、英ポンドについては公表仲値に対し銀行の売り(旅行前の当方の買い)銀行の買い(旅行後の当方の売り)とも、1ポンド12円の手数料を取る。ドルやユーロに比べて相当高い。
いま公表仲値が1ポンド135円とすると、12円の手数料は8.9%になる。
ところがデビットカードでのキャッシングではhttps://ja.wikipedia.org/wiki/デビットカードにある通り、そんなに高くない。中で一番安いのはイオン銀行のものだった。料率1.6%+200円(1回あたり=この項wikipediaになかった、加入して初めてわかった)だ。
21英ポンド=2,835円相当の額以上のキャッシングならイオン銀行のデビットカードの方が手数料が安くなる。
そこで、最初のチップ用とタクシー代相当程度だけあらかじめ某メガバンクでキャッシュを購入しておき、あとは現地で必要によりキャッシングすることにした。
ホテル内のATM。事前に勉強していった使い方とは少し違って、最初に右のカードスロットにデビットカートを入れる。
cashing, balance, cashing & balans から cashing を選ぶ。
出金額が200,300,400,・・・(ポンド), other と表示されるので、other を選び「70」とキーボードで
入力する。
最初の写真の下部スロットから20ポンド紙幣3枚と10ポンド紙幣1枚が出てくる。
カードも現金も、出てきたらすぐに取り出す。
こういう行為は、トラブルにそなえて、銀行が営業している平日の、朝のうちにやる。
最後に、デビットカードは次の2種類に分けられるが、海外利用ではAの分類でないといけない。
A VISAデビット または MASTERデビット ぎりぎり JCBデピット
B VISAでもMASTERでもJCBでもない、その他のデビット・・・キャッシュカード利用のJ-Debitはこの分類。
お金の話 余話 1
旅行の最初にエディンバラに着いたとき、ホテルまで乗ったタクシーではカード払いを嫌がられた。チップ込 25ポンドを 10ポンド札 3枚で払った釣りは、スコットランド紙幣の 5ポンド札だった。後にロンドンの雑貨屋で 3ポンドほどの買物をして、「 5ポンド未満はキャッシュで」といわれたのでこのスコットランド紙幣を出したら「イギリスのお金じゃない」と受け取り拒否された。
後にロンドン市内観光中にロイズ銀行を見つけたのでイングランド紙幣に交換を申し込んだら手数料なしで交換してくれた。
ホテルではチップを払わなかった。エディンバラは荷物を持ってくれるポーターがいないホテルだった。ロンドンでは「あとで部屋へ入れておく」といわれたが、すぐ外出するがそこで必要な書類がスーツケースにある、と話し、自分で部屋に入れた。
なお、イギリスではベッドメイクのチップは不要。
お金の話 余話 2
ロンドンの地下鉄・バスは、東日本で言えば suica や pasmo のようなIC乗車券「オイスターカード」が便利。ただしこれには5ポンドのデポジットがいる。
ロンドンの地下鉄は路線図では便利そうに見えるが、使ってみると(あたりまえだが)深さが違う路線が交差していて、しかもエレベータ(リフトという)やエスカレータが完備はされていない。半分以上は階段を歩かなければならない。更に、けっして平坦とは言えない”水平”移動も相当ある。それでロンドン着初日に、「帰りの空港行は安い地下鉄ではなく、少々お高くて、オイスターカードも使えない 『 ヒースロー・エクスプレス 』 を使おう 」 と決めてしまった。その始発駅はホテルから徒歩 7分の距離だし、乗ってしまえば乗り換えなしで出発ターミナルに着ける。
最終日、そのパディントンという駅前まで朝食を食べに行ったついでにヒースローエクスプレスの乗車券の買い方(デビット/クレジットカードで買えて、オイスターカードでは乗れない)を確かめて、オイスターカードの払い戻しをしたところ、5ポンドのデポジット+使い残し額が硬貨でジャラジャラ出てきた。
ここは個人旅行の融通が利くところで、ホテルに帰って支度を済ませ、チェックアウトするときに「現金で払うか(あらかじめ登録してある)クレジットカードで払うか?」と聞かれたので、「硬貨が36枚あるから先ずキャッシュで払い、残額をカード払いにする」と話し、記念用を残して無駄なイギリス硬貨は1枚も持ち帰らないことができた。
お金の話 余話 3
今回の旅行は半年以上前の2月ごろから予約を始め、航空券等の購入とホテルの予約はクレジットカードで行ったが、現地での支払いはほとんど6月に入手したデビットカードで行った。明確にカード払いで難色を示されたのは一度だけのタクシーと雑貨屋の5ポンド未満の払い。(ただしプロムス野外コンサートの夜店での買い物など、そのほかにもキャッシュは使っているが。)
逆に、雑貨屋でも少し大きいところは自動レジのことろが多く、カードなしでは生活は成り立たないだろう。
また、イギリスの紙幣はドルと同じくヨレヨレで、自動レジ、自動券売機は紙幣が使えない。オイスターカードの購入も運賃チャージ(トップアップと言う)も自販機で、カードで行う。
自販機・自動レジでは硬貨は使えるが、ちょっとした買い物になると硬貨だけでは不便だ。(有人のレジなら紙幣は使える。)
日本ではスーパーなどでサインも暗証番号もなしでカードが使えることがあるが、イギリスではそれはない。IC付のカードでは必ず暗証番号(PINと言う)を入れなくてはならない。IC付でなければ自署するのだろうが。
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FURUICHI, Makoto 2016/09/19
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