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 第29話 ザルツブルク・ウィーン・プラハ個人旅行 − その3
目  次                    
1.なぜ、個人旅行をすることになったか
2.  組み上げた旅程表とその特徴
3.コンサート・ホテル・飛行機の予約
4.  個人旅行の鉄道旅の心配ごと
5.【写真付!】モーツァルトの縁(ゆかり)をめぐる

コンサート・ホテル・飛行機の予約
 個人旅行では、何を予約するにも自分でやらなければならないが、これが格段にやりやすくなってきた。ホームページを利用しての、「 ネット予約・ネット購入 」 のおかげだ。

 ホームページを利用しての、「 ネット予約・ネット購入 」 では、鉄則があることに気づいた。それは、現地語のホームページを探せ である。

 どんな施設・機関でも、その国の母国語でのホームページが一番詳しく、有用だ。ドイツ語が読めなくてもビビってはいけない。まず一番詳しいホームページを探し当てるのが重要。

 ウィーン楽友協会 Musikverein のホームページは http://www.musikverein.at/ だが、これさえ探し当てれば、あとはその中の日本語のページを使って、日本語だけでコンサートのチケットがネット購入できる。

(ウィーン楽友協会のチケットのネット購入)
  1.ウィーン楽友協会のHPを表示する。 ・・・ちゃんと日本語のページの選択肢がある。
  2.日本語を選択する。
  3.コンサートのプログラムとチケット予約を選択する。 ・・・プログラムが表示される。
  4.希望のプログラムを選ぶ。 ・・・例として、2011年1月8日、ベートーベンの交響曲第3番、「英雄」だ。
  5.希望の座席エリアをクリックするぶ。 ・・・座席をクリックすると予約できる。
 ウィーン楽友協会のネット予約はかように簡単だ。日本では、「 円建てで楽友協会のチケット予約を代行します 」 というネットビジネスもあるようだが、高いお金を払って他人にお願いする必要は全くない。
 楽友協会ではまもなくチケット代がカードから引き落とされるので、予約と言うより購入のイメージだ。チケットそのものは開演1時間前に、楽友協会チケットオフィスで受け取る。購入の証明は使ったクレジットカードか、引き落とし通知のメールをプリントしたもの。
 今回の旅行では、ウィーン・モーツァルト・オーケストラのコンサートを、特上の席で聴くことができた。チケット代79ユーロ。

(フォルクスオーパーのチケットのネット購入) URL=http://www.volksoper.at/
 ウィーン第二の歌劇場・フォルクスオーパーのチケット購入は、楽友協会ほどの 「 ドイツ語要らず 」 ではないが、しかし難しくない。HP中のドイツ語も、文章ではなく単語の形だから、よく似た英単語を想像すれば 「 おおむね、OK 」 だ。
  1.フォルクスオーパーのHPを表示する。 ・・・ちゃんと日本語のページの選択肢がある。コンニチワ の文字も見える。
  2.日本語を選択する。
  3.公演一覧を見る。 ・・・プログラムが表示される。しかし日本語はここまで。
   右上・German Information をクリックし、Karten → Karten-Vorverkauf → Internet-Kartenverkauf と選んでいくと、
            ( Karten はカルテ・・・英語なら card カード = 日本で言うチケットのこと、と想像する。)
  4.プログラムが表示される。 ・・・希望のプログラムをクリックして座席予約に入る。
  5.希望の座席をクリックする。 ・・・黒塗りつぶし以外の座席をクリックすると予約できる。
 今回の旅行では、オペラ・トスカを、2階席最前列の席で鑑賞することができた。チケット代31ユーロ。

(ウィーン国立歌劇場の場合) URL=http://www.wiener-staatsoper.at/Content.Node/home/index.php
 フォルクスオーパーと同様の手順で購入できる。
 おもしろいことに、ウィーン国立歌劇場の場合は安い席から埋まっていく。高額の・・・200ユーロ近いチケットが残っていることが多い。
 フォルクスオーパーでは良い席から埋まっていった。そこでは最高の席で90ユーロ程度で、全般に、国立歌劇場の場合の半額のレベルだ。
 今回の旅行では、ウィーン国立歌劇場は外から眺め、”アルカディア”という土産物ショップに入っただけだった。

(ホテルの予約)
 ホテルも全部ネットで予約した。
 パックツァーでは、高級なホテルだと立地が悪い・・・例えばゴルフ客向けの郊外のホテルを、そのシーズンオフに一般観光客に売る・・・確かに高級ホテルだが中心街には大変遠い、ということがある。
 個人旅行では、立地は地図で見て、評価は宿泊者の投票を見て、など、自分の好きに選ぶことができる。
 今回はオーストリア航空の飛行機を使ったことの関連から、オーストリア航空HP内の、HRS(http://www.austrian.com/Offers/Hotel/Hotel.aspx?sc_lang=ja&cc=JP)で調べて予約した。朝食別の宿泊プランを見ると朝食代が結構高いので、朝食付きプランで選んだ。

 < ザルツブルクは高級ホテルでも安い。> 五つ星の、ホテル・ブリストルとした。
 最初は豪華に、と言うことも考えた。また立地が大変良い。観光スポットが集中するエリアに至近のここに泊まったおかげで、ザルツブルク市内観光はすべて徒歩で悠々だった。ウィーンやプラハのような首都都市とは違う田舎都市だから、五つ星といってもそう高額でないのも大きい。良く言えば、由緒あり、悪く言えば、エレベータなどの設備は綺麗に、良く手入れはされているが基本的には古い。
 空港からはタクシーで到着し、市内観光は徒歩、最後にザルツブルク駅へはタクシー利用。
 宿泊料は1泊1室 160 EUR、1人1泊あたり 9,120円朝食付き 見当。


モーツァルトの住居
に向き合う
ホテル・ブリストル
間取り5 Box玄関の間?=ロック可能な2枚(2重)の扉の間の空間、
      幅1.2m, 奥行0.6m。壁のフックに、コートが掛けられる。
玄関ホール=幅2.5m, 奥行1.2m程度。
クローク
ツインベッド寝室
バス・トイレユニット(広い。3m×3m程度? 目測)
ルームキーは金属製の,いかにも「鍵」。鍵穴に入れて2回転、クルクル廻す。

 < ウィーンでは評判が良くて、便利なところ。> 四つ星の、ホテル・レーミッシャー・カイザー(ローマ皇帝? 正式名称はもっと長い)とした。HRSのホテル予約ページでは、宿泊者が付けた評価が見られるし、地図も見られる。特に清潔さ、衛生設備の評価が高くて、観光の便が良いところを買った。
 ウィーン西駅からはタクシーで到着。市内観光はほとんど徒歩で。電車利用はフォルクスオーパー、ドナウ運河・シュベーデンプラッツ方面、シェーンブルン宮殿方面、プラーター公園方面と、あとは市内一周市電観光くらい。
 19日にシュベーデンプラッツへ行ったのは、空港行きリムジンの乗り場と時刻表確認のため。空港リムジンのターミナルだから。このときちょうど空港リムジンに乗るお客のスーツケースを押してきたホテルマンかタクシードライバーのオジサンがいて、切符の買い方など聞いた。ウィーンを離れる21日はホテルからタクシーでシュベーデンプラッツの空港リムジン乗り場まで行き、そこから空港リムジンで空港へ。・・・これが、私が研究した結果の、一番楽で比較的安価な、空港への行き方・・・大荷物を携行しても・・・だった。
 宿泊料は1泊1室 154.8 EUR、1人1泊あたり 8,820円朝食付き 見当。


玄関が面するAnnagasseは一般車通行禁止の狭い道。
タクシーは裏口側の路地から入ってくる。
4 Box玄関ホール(隣室との関係で”廊下”を兼ねる)                  
クローク
ツインベッド寝室
バス・トイレユニット
ルームキーは、カード式電子キー

 < プラハでは、空港特急バスのターミナルに至近のホテル。> それは三つ星のホテル・ショパンだった。
 プラハでは、タクシー運転手の質が良くないと言われている。雲助タクシーだ、ということだ。そこで、空港←→市内のホテルの交通に、タクシーを使わなくてすむホテルを選ぶことにした。
 空港とプラハ市内を結ぶ、最も安心して良さそうな交通機関は、エアポート・エクスプレス=特急バス=のようだ。これは日本で言うリムジンではない。スーツケースをバスの腹部に格納できるのが日本で言う「リムジン」だと思うが、プラハのこのバスはスーツケースは自分で車内に持ち込んで、更には転がっていかないように走行中は自分で抑えていないと行けない。路線バスで途中停車がほとんどない、特急バス、と言えるが、乗ったらそのまま終点まで直行だから、楽だ。
 この特急バスの市内の終点ターミナルが「プラハ本駅」・・・日本で言えば東京駅・・・で、その目の前にあるのがホテル・ショパン・・・日本で言えば、丸ビルの位置にあるホテルだ。
 ビジネスホテルのような簡素な構造の客室だったが、空港特急バスのターミナルに至近であるほか、市内観光のスポットも歩いていけた。
 私たちがショパンでチェックインの手続きをしている間に外国人客がロビーに入ってきて、「ヒルトンホテルはどこか?」とホテルマンに訊くのだった。
 その点このホテル・ショパンは、どこにあるかと訊くまでもない。空港からのバスの終点・プラハ本駅中央口からまっすぐ出てきたときにぶつかる建物が、このホテル・ショパンなのだ。
 空港との交通は、往復とも空港特急バス。市内観光で乗り物に乗ったのはベルトラムカ往復だけ。地下鉄と市電の乗り継ぎだ。そのほかの観光スポットへは、ホテルから全て歩き。市電などを使う方が楽か・・・と思うこともあったが、プラハの観光は自分の足で市内を歩く意味が大きい。歩くこと自身が観光と言える。それで、ベルトラムカ以外は全て歩いた。
 宿泊料は1泊1室平均 80 EUR(木曜泊と金曜泊で差あり)、1人1泊あたり平均 4,560円朝食付き 見当。


ホテルの窓から見た
プラハ本駅
2 Boxダブルベッド寝室、
        ハンガーコーナーあり、電気湯沸かしポットあり
シャワー・トイレユニット(バスタブ無し)。
        寝室を隔てる扉は、トイレだけを仕切るようにも使える。         
ルームキーはカード式電子キーで、室内でホルダに入れないと照明やエアコンの電源が入らない。

 パックツァーでは、ホテルのフロントのお姉さんの顔を覚えておくことは大変難しい。それは、お話しする必要性が全くないから。ところが個人旅行では到着時、外出時、朝食の時、などなど、片言といえども会話なしにはやっていけない。「オハヨウゴザイマス」と言われれば「グーテンモルゲン」と返す。だから、フロントのお姉さんの顔も忘れられなくなる・・・そういうところも個人旅行のいいところだ。

(飛行機の予約)
 オーストリア航空のホームページからメールを送り、最終的にはその日本支社とのメールと電話のやりとりで購入した。市中の旅行代理店・チケットショップも覗いたが、それらの店も、結局オーストリア航空が発表する安売りチケット価格を見ていることがわかった。旅行全体のコーディネートを依頼するなら別だが、チケットを買うだけなら個人で航空会社から直接買うのと変わらないことがわかった。

(列車の予約)
 18日にはザルツブルクからウィーン西駅までオーストリア国鉄に乗る。鉄道旅をちょっとばかり体験してみるわけだ。しかしこのオーストリア国鉄の予約は、やらなかった。
 7月・8月なら特急列車は大変込み合うだろう。しかし10月だ。自由席が満杯で座れないと言うことは、まず無かろう、と踏んで、”エコノミークラス”=自由席=に乗ることに決めてかかった。当日少し早めに駅に行って自由席券を購入するつもり。
 ・・・旅行中は早め、早めの行動を心がけ、列車に乗るのも早めに駅へ行って切符を買い、駅でゆっくり昼食をとってから列車を待つ・・・と思っていたが、昼食に良い店が見あたらなかっので、そこは自由席の気楽さ、「つもり」よりも1時間前の列車に乗って、昼食は車内販売のホットドッグを食べた。挟んであるソーセージがおいしかった・・・これも自由席だからできること。


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2.  組み上げた旅程表とその特徴
3.コンサート・ホテル・飛行機の予約
4.  個人旅行の鉄道旅の心配ごと
5.【写真付!】モーツァルトの縁(ゆかり)をめぐる


FURUICHI, Makoto