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12/14 さあ本番
11/25 オケ合わせ
10/31 フロイデ
10/20 音源追加
09/18 音源提供

08/02 廉価版CD
08/01 広報流山
07/15 発音指導
07/08 ビギナ練習

【2】 2007/07/15 発音指導聞き書きノート

 熊坂牧子先生の、ドイツ語歌詞発音指導が行われた。
 「カタカナ歌詞の譜もあるが、敢えて使わなかった」 との先生のお言葉に反するかも知れないが、敢えてカタカナで、特に注意することを書いておきます。
 ほとんどは先生が直接指示されたことですが、中には先生の発音を私が聞き取った中で、「これは check ! 」 と書き留めたものもあります。・・・ただし、私の聞き取り違い、誤解も含まれているかも知れません。お気付きのところがあれば、furuichi@nifty.com (アドレスは全て半角)へお知らせ下さい。
 以下、ページ番号・小節番号・練習番号はカワイ出版の版によります。

聞き書きノート
【P9, 238小節】
Freude! Freude!
       ◆" fr "の子音は、音符の前に発音する。拍の仕切を"|"で表すと、「フ|ロイ|デ」 と書けるかも知れないが、「フ」は" fu " ではない。 " f(rr) "(私の記号として、"(rr)"は巻き舌を表すものとします。以下同様。)である。・・・こういう表記の難しさ・不完全さが、「カタカナ譜は敢えて使わない」、という理由のひとつだろう。
【P10, 257小節 練習番号D】
Deine Zauber binden wieder, was die Mode streng geteilt;
       ◆Zauber  は、「ッアゥベル」 というよりは、「ッアベル」 に近い。
◆Deine Zauber binden wieder was die Mode streng geteilt;  アンダーラインの言葉・音節は、あまりまじめに出さない。ドイツ語の歌は、拍のアタマにアクセントが来る。この楽譜の部分では1拍目と3拍目。拍のアタマでない、アンダーラインの言葉・音節は、あまりまじめに出さない方がよい。
◆streng // geteilt;  言葉の境ははっきり認識する。「シュトレーンゲー、タイルト〕ではいけない。あくまでも、「シュトレーン、ゲータイルト〕。
alle Menschen werden Brüder, wo dein sanfter Flügel weilt.
       ◆alle  は、「アーレー」 ではいけない(それでは「鰻」になってしまう)。" ll " と、" l " が重なっている分、「アッレー」 に近い発音になる。
◆werden  「ヴェールデン」ではなく、「ヴィールデン」に近い。er の長母音は、「イー」に近くなる。
◆Brüder  Uウムラウトは、「ウ」の発音で口を縦長に、口の中を狭くする。私の聞き取りでは、かなり「イー」に近くなる。Uウムラウトは「(ゥィー)、(ュィー)」などと書くことにしよう。
◆sanfter  やさしさ、を持って歌いたい言葉。
◆Flügel  「フリューゲル」とならないように。Brüder と同じで、「フリ(ュィー)ゲル」。もともと日本語を表記するための「カタカナ」でドイツ語音を表記するのは難しい。
◆weilt  ヴァーイルト、と長音で伸ばす言葉ということを忘れずに。
【P13, 285小節 練習番号E】
Ja, wer auch nur eine Seele sein nennt auf dem Erdenrunt !
       ◆auch,  nur,  auf  は、「アウフ」「ール」「アフ」 ではない。
 「アオホ」「ール」「アフ」 に近い発音になる。
◆Seele  「ゼーレー」ではなく、「ズ(ィェー)レー」のような感じ。ee の二重母音は、「エ」の発音で口を狭くして「イー」に近くなる。
◆dem  「デーム」ではなく、「デ(ェィー)ム」の感じ。口を狭くして「ディーム」に近くなる。
◆Erdenrunt  「エールデーンルーント」ではなく、「エ(ェィー)ルデーンルーント」。狭くして「イールデーンルーント」に近い。r は巻き舌を使う。
Unt wer's nie gekonnt, der stehle weinend sich aus diesem Bunt .
       ◆Unt  は、「ウント」 でなく、「オント」。
◆wer's  「ヴェールス」 と伸ばす意識を持って。
◆gekonnt  「ゲコーンート」、「 nn 」に対応するものだが、これは難しい。
◆stehle  は、「シュテーレー」 でなく、「シュテ(ェィー)レー」。
◆weinend  とてもやさしく歌いたい言葉。
◆aus  は、「アウス」 でなく、「アオス」。
◆Bunt  は、「ブント」 でなく、「ボーント」という感じ。
【P16, 313小節 練習番号G】
Küsse gab sie uns und Reben, einen Freund, gepüft im Tod ;
       ◆Küsse  は、「キューセー」でなく「キ(ュィ)ッセー」の感じ。Uウムラウトもさることながら、「 ss 」に対応する、「ッ」にも注目
◆uns und  「ウンス ウント」ではなく、「オンス オント」。
◆Reben  「rrリ(ェィー)ベン」。巻き舌を使い、「 e 」は狭くする。「イー」に近くなる。
◆Freund  「frrロイント」。巻き舌を使う。
◆gepüft  「ゲプリ(ュィ)フト」。
Wollust ward dem Wurm gegeben, und der Cherub steht vor Gott.
       ◆Wurm  は、「ヴールム」でなく「ヴォールム」の感じ。
◆gegeben  「ゲゲーベン」ではきたない。「ゲギーベン」に近い。
◆Cherub  「ケールプ」。
◆steht  「シティート」に近い。
◆Gott  繰り返しの最後の Gott は、「ゴーーーー (と十分に伸ばして、しっかりと)(ッ) tt 」。
◆und  「オント」 は既出。
【P21, 411小節】
Laufet Brüder eure Bahn, freudig, wie ein Held zum siegen.
       ◆Laufet  は、「ラウフェト」でなく「ラオフェト」。
◆Brüder  は既出。
【P26, 543小節 練習番号M】
Freude, schöner Götterfunken, Tochter aus Elysium,
       ◆Elysium  は、「エリージウム」と伸ばす感覚を忘れずに。
◆aus  「アオス」 は既出。
Wir betreten feuertrunken, Himmlische, dein Heiligtum !
       ◆betreten  は、「ベトレ(ェィー)テン」。平行母音で「ベトリーテン」に近くなる。
◆Himmlische  「ヒームリーシェ」 。
 「」は実際には「 m 」で、(山脈)「さんみゃく」の「ん」。
◆Heiligtum  「ハーィリヒトゥム」の伸ばす感覚を忘れずに 。
【P30, 595小節】
Seid umschlungen, Millionen ! Diesen Kuß  der Ganzen Welt !
      umschlungen  は、「オムシルンゲン」。
◆Kuß  は「クース」ではなく「コス」。
Brüder ! über'm Sternenzelt muß  ein lieber Vater wohnen.
       ◆Brüder  は既出。
【P33, 627小節】
Ihr stürzt nieder, Millionen ?  Ahnest du den Schöpfer, Welt ?
       ◆stürzt  は、「シト(ュィ)ルツト」。
◆den  は「ディェン」という感じだった。
Such' ihn über'm Sternenzelt !   Über Sternen muß  er Wohnen.
       ◆Such'  は、「ゾーッホ」。

この日は発音練習のあと、少し歌う時間がありました。しかしその録音を聞いてみると・・・何度聞いても、「ダイネー ッアベール ・・・」「アレーメーンシェーン・・」「ヴェールデーン ブリューデール ・・・ フリューゲル ・・・」 と聞こえました。
それが、「カタカナで歌詞を書くのはよろしくない」 と言われながら、敢えて書いた理由。
聞いて、知ることは易しくても、それを自分で実行することは難しい。
例えば今まで永年自分の「くせ」のままに「第九」を歌ってきた者には、1時間半の練習でそれを抜くのは難しい。何回も「今回の第九の発音」をチェックして、時間をかけないといけないだろうと思ったから。
                                   おわり(07/15)
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