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【8】 2007/11/25 オケ合わせ
1回目のオケ合わせがありました。これは合唱団にとっては佐伯正則先生の初指導でもあります。
練習中の先生のご指導の言葉では、最初のお話と最後のお話を肝に銘じておかないといけないと思いました。
最初のお話は、ベースソロから始まって最後まで通した練習での、先生の最初の感想でした。要点は、
(1)言葉をはっきりと発音して歌って下さい。
(2) p (ピアノ)の部分は、声を柔らかくして歌って下さい。
(3)指揮を見て、歌って下さい。
でした。
| (1)では、例えば「ダイネ」が「アイネ」に聞こえます、とのこと。 (3)は、楽譜にばかりかじりつかずに、指揮を見て下さいね、とのこと。 |
次は最後のお話です。
(4)いままで唐沢先生や熊坂先生からいろいろ言われたことを思い出して。ステージでは皆さんが主役だからもっとやりたいように。合わせようと思わなくて良いです。『やりたいように』 といっても、ボクのテンポと違うテンポで歌われると困るのだけれど。もっとメリハリをはっきり。全般には75点ぐらい取ろうという、まぁ、いい歌い方。しかし100点か0点か、くらいのつもりでやってください。もしダメだったら、『もう一回練習しましょう』 と言いますから。メリハリ付けて思いっきり出して下さい。
| この(4)は、どういう感想から出てきたか? これが問題です。
先生は練習中、 p - f の歌い方のほかさまざまなご指導をされたわけですが、復習用に録音させていただいたテープを聞いてみると、どうも先生の褒めすぎのように思います。もっとメリハリ効かせていいと思います。
先生は笑いを交えての穏やかなお話ぶりてせしたが・・・ 「 指導内容を思い出して、・・・まわりの他の歌い手やオケに合わせる意識ではなく・・・一人一人がもっともっとメリハリ付けてやってみてください。『 やり過ぎ 』と感じたらその時に言いますから 」 というメッセージを送っていらっしゃると思いました。 |
では、次から本日の佐伯先生のご指導内容の、できるだけの詳述を。
練習ノート (行頭の数字は小節番号です) (茶色文字は私の独り言)
238 など Freude! Freude! : f(rr) を前の小節の内で発音する。
257 〜 Deine : 「ダイネ」でなく「アイネ」と聞こえる。すべての言葉をはっきりと。
260 など alle Menschen : 蒲焼きになりたくないでしょ。「アーレー」でなく「アッレ」
262 など Brüder : ブリューデル と強く発声する。
| 本日の練習でわかったこと:佐伯先生が最も重視し、最も強く歌ってほしい言葉は Brüder です。これ、重要ポイントです。 |
285 Ja, : ベースの Ja, は元気がいいが、1拍遅れで出る他のパートの Ja, が元気が無くて、ベースに応えていない。もっと元気よく。
289 nie : もっと強く! sf スフォルツアンドをもっと利かせる。
290 以降 dim 〜 p は色を変えて、柔らかく。
| 佐伯先生は、ピアノで小さくせよとはなかなかおっしゃらない。よくおっしゃるのが「色を変えて、柔らかく」ということ。その方が重要とのことでしょう。しかし常々私が感じているのは、プロ級と、アマらしいアマの合唱団の最大の違いはピアノ−フォルテの音量差の大きさ。やはり強弱のメリハリを付けるよう、我々はもっと努力するべきだと思います |
313 Küsse : 発音は「クッセ」。言葉をはっきりと。
320 〜 Gott, : t の音を、多少ずれてもいいからはっきりと。
| 唐沢先生のご指導から、伸ばす音は「内切り」と決まっていましたが、まだ次の小節にはみ出す人も一部にいらっしゃいます。・・・それは次回以降のこととして? ・・・それよりも先ず t の音をはっきりと、とのことです。 |
549 〜 Elysium, Brüder などの sf, alle Menschen の ff :
そういう記号が出てくるたびに、改めて「強く」歌う。
| この部分の Elysium と、917小節の Elysium とは、歌い方、「色」が全く異なります。今はまだ遠くにあって、見えていない Elysium です。 |
620 über'm : アルトとベースは「イーベルム」の「イ」にアクセントを付ける。
626 woh - nen : 「ボッ ネンッ」でなく、「ボーッ ネーンッ」。618 も同じでしょう。
*** - nen が出てきたらことごとく「注意!」だと思います。
| 「ネーンッ」は「ボーッ」よりもやや弱いのだろうと思いますが、逆に強く「ネンッ」と言っている人がいらっしゃるように思います |
631 Ihr stürzt : 1小節を3拍子で表すと、【イ−】【イ−】【イル(休)シュトゥルツト】。慌てず、かつ遅れず、歌う必要があります。強弱記号 < > も忘れずに、膨らませる。
633 Millionen ? : クレッシェンド! 「(ミーリーオー)ネンッ」、でなく「・・・ネーン」。
636 du den : テノールが du - -den と動くところを、皆さん聞いてやってください。
639 Such' ihn : まだクレッシェンドしない! über'm の途中からクレッシェンド。客に聞かせようと思わないで、客がクレッシェンドは今か、今か? と聞きに来るのを待つ意識で。
642 - zelt : ここで『全開』ではない。抑えて! 次の Über で『全開』。
なお、642 の - zelt だけ、「内切り」 でなく、次の小節のアタマで切る。
645 muß : ここは、音符の長さを保つ意識は要らない。「ムス」と話すリズムで。
655 〜 Doppel Fuge の中で順に出てくる Freude! Freude! :
打楽器的に、「ヤーンパ」と。 ティンパニのイメージでしょうか?
737, 741 テノールの Welt? とアルトの - zelt は十分に伸ばす。
745 - zelt よりも Brüder の方を、より強く。
753 muß の p で柔らかく歌う。色が変わった方がよい 。
806 alle Menschen 「 ll 」と L が重なっていることを意識して。
| 一度、「アッッレメンシェン」とやってみましょう。極端すぎたら先生が直して下さいます! |
810 Menschen でデクレッシェンド、もう少し弱く。 wer - den でクレッシェンドして、
Brüder で広がって・・・! 。
818 Deine Zauber からのクレッシェンドは、早くに f にする。
887 の Welt! など、このあたりの ff , sf : 「強さを『戻す』意識で」。
915 〜 Tochter aus で切ります。
次の p の Elysium は、近づいた、手が届きそうな Elysium という意識で。
918 Freude : f(rr) の発音は時間をかけずに、ズリ上げるのでなく上から、はっきりと発音。
919 (1回目の) - fun - ken! fは、「フン−ッ、ケン−ッ」でなく、「フーン ケーン」と。
佐伯先生は、楽譜の強弱記号に大変丁寧に対応されるご指導でした。
おわり(〜11/26)
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